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お屠蘇とお節の作法集

もう午に近くなった極楽日記

村上春樹『騎士団長殺し』あらすじ(ネタバレあり)

村上春樹『騎士団長殺し』あらすじ◆


スイス大農場一家の長男として生まれたヨハンセンは敬虔なクリスチャンであり聡明な少年だった。地元の学校と教会の推薦を受けスイス士官学校に進み、首席卒業後ローマ教皇庁衛兵隊に入隊する。その後神聖ローマ帝国皇太子フランツ・ヨーゼフ・カール・フォン・ハプスブルク2世(ヨーゼフ2世)の近衛師団である聖ロートリンゲン騎士団へ。ヨーゼフ皇子の教育係として穏やかな日々を過ごす。が、そのころヨーロッパ全土に3月革命の嵐が吹き荒れる。
フランクフルト銀行の若き女性頭取マリア・アナスタシア・ゼーゼマンの援助を受け反革命工作のためにベルリン暴動、スイス内戦を攪乱するヨハンセン。が、オーストリア・ハンガリー帝国内の権力闘争の隠謀に巻き込まれ騎士団長殺害事件の犯人に仕立てられ逃亡する。すべては帝国・教会・軍の罠だった「騎士団長殺し」の汚名を着せられスイス山中への逃避行。恋人エリスとの邂逅、長男トビアス誕生、エリスとの死別。身分を偽りアルムの山小屋で隠遁生活を送るヨハンセン親子。しかしヨハンセン抹殺の命を受けた執念深い追手の騎士団に包囲される。
籠城し銃と山羊刀で迎撃するヨハンセンとトビアス、2階の丸窓の銃眼からスペンサー銃で狙撃するトビアスの恋人アーデルハイド、その牙で喉笛に襲いかかる戦闘犬ヨーゼフ。白銀の雪に覆われたアルムの山小屋がおびただしい血で染まる銃撃戦。
壮絶な戦いの末騎士団を殲滅したまさにその時、アーデルハイドがトビアスとの子を産み落とす。神に祝福され同時に呪われた運命の子、「気品ある美しい顔立ちは母親似、黒い瞳と巻き毛は父と祖父似」の女の子。ヨハンセンが命名した孫の名は「民衆を導く暴虐の鎖断つ女神」から採った

『HEIDI』

この少女が後にベルリンでカール・リープクネヒトとローザ・ルクセンブルグと出逢いスパルクス団を結成、ドイツ革命の指導者となるのはまた別の話。